道草日和。

「白魔」

「白魔」
マッケン
光文社古典新訳文庫

作者マッケンの目には
ロンドンが二重写しに見えていたのだろう。
シティへ向かう道、
乗り合いバスの乗客、
帰宅した部屋の窓、
すべてが(マッケンいわく)「本来の世界」と重なって見える。
妖精や大切な呪文、疲れを癒す不思議な泉、
主人公は自分がそういった「本来の世界」の住人であることに気づき、
もう戻ってはこない。

マッケンは見えていたけれど、「本来の世界」の住人にはなれなかった。
きっと、それは彼にとって苦痛だったのだろう。

イギリスの怪奇幻想小説の古典。
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by haraheri4 | 2009-04-05 12:17 | 読書 | Comments(0)
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