「海」

「海」
小川洋子
新潮文庫

いまだ現人神の歴史書?は続く。いつ終わるんだろう。
神々の話は通勤中に、
帰宅してからは読みたいものをのんびり読んでいます。

夫は、何事かをイメージでつかんでいるように見える。言葉じゃなくて。
作家は、言葉で今まで見えていたものに違う姿を与える。
どちらも私にはない力、うらやましいな。

「小さい」が「大きい」の反対語ではなく、
欠けた活字から不思議な愛がのぞき、
過去になってしまったものから現在、そして未来が見える。
作家の言葉が、通り過ぎてしまいそうなものを
拾い上げて新しい姿を見せてくれる。
欠けた活字、「ささやかな不完全」のシャツ、読み手のいない詩人、
どれも捨てられてしまいそうなもの、でも捨てたくない。
だって、「思い出を持たない人間はいない」のだから。
それが今を照らしてくれるから。

横浜・神奈川エリアの方にはおなじみ、
「活字がなくては生きていけない」FMヨコハマアナウンサーの北村浩子さんが
巻末で小川さんにインタビューをしています。
それもお楽しみ。
北村さんは私の2.5倍速以上で読書をしているんじゃないかと思う
(ほんと、すごい読書量!)。
いつも「BOOKS AtoZ」楽しみに聞いています。
(2009.07.13)
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by haraheri4 | 2009-07-14 18:59 | 読書 | Comments(0)