「容疑者Xの献身」

「容疑者Xの献身」
東野圭吾
文春文庫

相方が「おもしろい!」と勧めてくれた一冊。
「ソロモンの歌」が私にとってはとても読みにくかったもので、
「容疑者X」に入ったら、読みやすくて、嬉しくて、
3倍速で読んでいた(正確には「ソロモン」が通常の3倍かかったってこと)。
そのため、いくつかだいじなところを読み飛ばしたのに気づいて
珍しく戻って読み直したりした。

Xにとってトリックが見破られることなど、どうでもいいことだ。
しかしXは深く理解していなかった。
愛した人たちが、
自分が「献身」し、愛をささげるにたる人物だったことを。
愛した人たちの美しさに気づいていながら、
その人の美しさがどこから来ているのか
考えて見なかったことを。
完全無欠のトリックをしかけながら、
愛した人たちの本当の美しさが、あなたを苦しめることになるとは。

いくつかの小さな仕掛けとその意味には気づいた、
仕掛けには意味があり、意味はいくつもある。
でも最大のトリックには気づけなかった(この手のトリックは大好きです)。
読者をだましてはいない、
読者は最初からそのことをXの口から聞かされているのだから。
小説でしかこのトリックのおもしろさは、見せることができないと思います。
[PR]

by haraheri4 | 2009-10-31 14:18 | 読書 | Comments(0)