道草日和。

「まぶた」

「まぶた」
小川洋子
新潮文庫

読んだことがある、しかもここ最近。
未読本を積んでいるところにあったので、
読んでみたら、結局解説以外は読んでいた…
小川さんの世界を堪能したことには変わりない。

幸せと不幸せなど、世界共通のものさしがあるわけでなし、
ハッピーエンドとそうでない小説の差も、そんなにあるわけではない。
「偏愛」といえるかもしれないような形で描かれている小説が、
一読「気持ち悪い」かもしれなくても、『まぶた』のN氏に惹かれる。
コレクターは何かと「偏愛」的性格を持たされる、
『匂いの収集』でもその影が見える。
けれど、収集する人から逃げようとしないのはなぜだろう。
泳げなくなったスイマーは、なくすものがあっても、
とりかえしたものがずっと大きいと思うし、
やはり幸せと不幸せは、白と黒のように分かれてはいないように思わされれる。
そして、どの短編も切なくて淋しいかんじが残る。

解説は堀江敏幸さん!で、これから読む。
小川さんに、堀江さん。
好きな作家がそれぞれ物語をつむぎ、解説を書いているなんて、
私には豪華な本です。
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by haraheri4 | 2009-12-16 17:59 | 読書 | Comments(0)
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