道草日和。

「光の軌跡」

「光の軌跡」
エリザベス・ロズナー
ハヤカワepi文庫

私の命は過去とつながっている。
そのつながりと、現在を同時に生きる。

虐殺を生き抜いたサバイバーとその子孫の物語。
闇を抱き続けた兄は光を知り、
光しか知らなかった妹は過去とともに生きることを知る。
「話さなければ、心のあざになる」とは本当にうなずける言葉で、
生き抜いた者が語ることは、新しい証人を生み、
語ることによって
決して消えはしない傷を抱えて生きる勇気を得るのかもしれない。

戦争での体験が主に語られる本書で、
神戸の大震災のことも触れられている。
これもまた「生き抜いた」より、「生き残ってしまった」という思いが
サバイバーを苦しめる点では戦争と同じ。
だが、天災は避けられない。戦争は人の知恵でなくしていけるはず。
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by haraheri4 | 2010-01-03 11:03 | 読書 | Comments(0)
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