「余白の愛」

「余白の愛」
小川洋子
中公文庫

途中で、頁をめくれなくなる。
雪の日の朝のように音がなく、
かすり傷ひとつつかずに、
繊細すぎる優しさで守られた世界が、
そんなに長く続くはずがないと思って。
そう思ったら、
きっと切なくなってしまうだろう、
という次の頁がめくれなくなってしまう。
はじめからそんな予感に満ちて、
悲しくて美しい物語。
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by haraheri4 | 2010-03-16 18:57 | 読書 | Comments(0)