「貴婦人Aの蘇生」

「貴婦人Aの蘇生」
小川洋子
朝日文庫

落ち着かない館と、たくらむ男。
貴婦人が気の毒で、何とかならないかと気をもむのだが、
貴婦人の蘇生によって
それらが変わっていく。
彼女が本物かどうかなんて、どうでもいい。
おだやかな毎日をあげたいと、
私も彼も男も思うようになる、なった?のかなあ。

私は、お年寄りの行動に切なさを覚えることがある。
財布を触っていたり、買い物袋をもっていたり、
そうしたささいなことなのだが。
Aの文字は、私にそういう気持ちを起こさせた。
できれば、彼のように口も手も出さず、
落ち着いた心で貴婦人の側にいたいけれど。
(2010.08.06)
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by haraheri4 | 2010-08-08 10:46 | 読書 | Comments(0)