道草日和。

「平原の町」

「平原の町」
コーマック・マッカーシー
ハヤカワepi文庫

国境三部作の最後の作品。
だから、決して甘い展開でないことはわかっていた。
それでも、頁をめくるのがつらい。

馬の言葉がわかる少年が青年に、
狼に運命を翻弄された少年がおとなになって、
言葉少ないながら、どこか惹かれるものを感じていたけれど、
青年は少年の日の悲しい別れに導かれるように
ある人に命をかけ、
おとなはそんな少年の気持ちがわかりながらも、
止めようとし、それがかなわず、大切なものを失う。

人は時とともに変化しながら、
心の奥底は少年の日と同じ炎を抱いて。
かつては草原だった荒地を離れても、
さまよう場所は悲しい風が吹くばかり。

きついです。
心身ともにきつい時に読んだせいもあり、
文体に(わかってるはずなのに)やられ、
語られぬ心の重さにまいり。
2週間かかってしまいました。
(2010.09.18)
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by haraheri4 | 2010-09-20 07:34 | 読書 | Comments(0)
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