道草日和。

「遠野物語」

「新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺」
柳田国男
角川ソフィア文庫

きっと、遠野だけでなく、
日本中にこうした話はあったのだろうけれど、
柳田がどうして遠野に惹かれたのかは、
解説を読まないとわからないようだ
(本編には書いてなかったから)。

不思議、奇妙、怖い、といった物語が集められている。
その中には、なるほど不思議だね、と思うものも
それは不思議なのか?と思うものもあり。
河童(遠野の河童は赤い顔なのだそう)、
幽霊、神仏像のいたずら、狐に化かされたなどは
不思議なお話です。
一方で、
「山で大きな人に会った」「異人との間に白い子どもが生まれた」
「太陽が消えてしまって、神々に祈ると、
願いが届き、再び太陽が顔を出した(それは日食では?)」
「きのこを食べて一家全滅した」
「昼寝をしていたら、よっかかっていた木の上から
蛇が大きな口を開けてこちらを見ていた」などの話は、
それは自然現象でしょう、と思う。
当時人々が、怖いもの、不思議なもの、
と見ていたものの対象は、
こういうものにもあるのだなあ、と思わされます。
いわれのない地名はない、と思うくらいに
たくさんのいわくつき地名が登場。
一年を通して、さまざまな行事を行う
(どうも、もちを使った行事が多いようです)。
そんな人々の暮らしも見えます。

とにかくもう、おもしろい。
おもしろいです。
これまでなぜ読んでなかったのでしょう(まあ、不勉強がゆえですが)。
(2010.10.11)
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by haraheri4 | 2010-10-11 16:18 | 読書 | Comments(0)
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