「光ってみえるもの、あれは」

「光ってみえるもの、あれは」
川上弘美
中公文庫

これまで読んできた川上さんの本は、
たいてい女性が主人公だったけど、
今回は青少年です。

生きていくってどういうことなのか、
いまだにわからない、
だから「早くおとなになりたい」気持ちは、
おとなに見える人たちももっているかもしれないよ。
ふつうがよかった、たいていがなんでもふつうに思えた、
その主人公が何かから動き出そうとする。
その場所がなんとも、「よく選びましたね」といいたくなるようなところで。
川上さんは、おとなもその手前の人も、たぶん子どもも
何らかのうつうつしたものを抱えて生きていることを知っていて、
それを平易な文章から
あるとき「とんっ」と軽く背中を押すように見せてくれる。
だから、油断大敵なのです。
(2011.01.11)

いま読んでいるものは、
手ごわいので、きっとupできるのは結構先だと思います。
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by haraheri4 | 2011-01-16 17:12 | 読書 | Comments(0)