「ペスト」

「ペスト」
カミュ
新潮文庫

死を抱き、親しき者と引き裂かれて、
彼らは徐々に死も生も思わない、
悲惨さに無関心になっていく。
閉じ込められた都市で、
「罪」だの「罰」だのと考えず、
目の前の苦しむ人々とともにあろうとする医者も
苦しみが日常になることを恐れながら、
病に向かっていく。

これは、病の猛威の中で、
人はどんな心をもつのか、
それを詳細に見つめた心理小説、といえるのかもしれない。
読むものもまた、ペストとともにある。
(2011.01.21)
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by haraheri4 | 2011-01-22 13:27 | 読書 | Comments(0)