「バルザックと小さな中国のお針子」

「バルザックと小さな中国のお針子」
ダイ・シージエ
ハヤカワepi文庫

在仏中国人作家による、フランス語による作品。
もちろん私は日本語翻訳で読んでいます。

文化・芸術なしには生きられない。
とりわけ、私には活字がなくてはならない。
あらゆる外国物が禁じられたかつての中国で、
手に入れた外国の文学は、
少年たちにとって最高の宝物、なくてはならないものとなった。
お針子にとっては人生を変えるものになった。

他人事ではない、なんだかわからないけれど、
文化は規制の対象になりやすいみたいだ。
東京都でのアニメ・ゲーム規制しかり。

物語が心を慰めてくれなかったら、支えてくれなかったら、
私はどうなっていただろう。
3.11の大地震で被災した方々にも、
文化が食べたくて、食べないと生きていけない、
という日がくるのだと思う。
今は本物の食べ物すら、手に入らないようで、
ニュースを見るのがつらいです。
(2011.03.30?)
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by haraheri4 | 2011-04-02 15:27 | 読書 | Comments(0)