「ミーナの行進」

「ミーナの行進」
小川洋子
中公文庫

本を愛し、それを生み出す人々を愛する少女。
大好きな人に会えない悲しみをタバコと酒で流そうとするおば。
キュートで、自分のテンポを狂わせない動物。
壊れたものを何でも直せるけれど、たった1つ直せないものをもつおじ。

無意識に陰に隠してしまおうとするものを抱きつつ、
毎日を、その時持っているエネルギーを発揮しながら生きる。

小川さんらしいのは、ドイツ人のおばあちゃんや
ミュンヘンオリンピックの開催。
彼女の血族の運命と、そのために繰り返される記憶は、
小川さんの原点とつながっていて、
読む私たちもまた、何度も原点にかえって考える。
(2011.05.23)
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by haraheri4 | 2011-05-28 10:22 | 読書 | Comments(0)