「木曜日だった男」

「木曜日だった男 一つの悪夢」
チェストタン
光文社古典新訳文庫

ブラウン神父シリーズの著者だったとは、
読後に知って驚き。

私の信条は木曜日にも日曜日にも与しないのですが、
それを置いておくと、なんとも不思議な物語です。

疑心暗鬼で、敵の中で味方の顔で闘って、
それでも自分は人間らしい側にあると信じているから
全力で走ることができるのに、
カードがひっくり返ると、違う顔が見える、
じゃあ、あの人は。あの人は。
そして世界が襲ってくるような気持ちに追い込まれて。
それだけの闘いの経験が、しっかりありながらするりとすり抜けてしまうときに、
じゃああれは何だったのかと思わずにいられない。
(2011.05.27)
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by haraheri4 | 2011-06-04 16:15 | 読書 | Comments(0)