「あなたのための物語」

「あなたのための物語」
長谷敏司
ハヤカワ文庫JA

「伊藤計劃以後を切り拓いた」
という帯にひかれて買いました。
読後思ったのは「ハードルあげられるとつらいよね」
ということでした。
それでも、これから楽しみな作家です。
応援するぞ、という感じ。
つまり、今回は「もう一声!」って感じ。

感情と意思を持つ人格と、
肉体と感情と意思を持つ人格の、
切ない交流。
肉体を持つ者の悲しみがわかった時の、
もう一つの人格、その後の意志の驚き。
死は誰のものか、誰が体験するのか、
いつでも孤独なものである死が必ずあるのがわかっているのに、
今生きることは何のためか。
そんなことを考えました。

そして死が理解できる感情と意思を持つ人格が現れたとき、
わたしは誰になってしまうのか、と思う。
私はいまのところ、部品交換は望んでいませんが、
死を目の前にしてそういえるかどうか…。
(2011.08.11)
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by haraheri4 | 2011-08-20 10:13 | 読書 | Comments(0)