道草日和。

「事件の核心」

「事件の核心」
グレアム・グリーン
ハヤカワepi文庫

といっても、推理小説ではありません。

パラドックス、と訳者は言うけれど、
それは逆説ではなく
内臓されているのだろう。
憐れむなんて、誰にもできない、してはいけない。
誰に対しても、自分に対しても。
元より埋め込まれている仕組みに気づく時が、
遅かった。気づいたから何とかなるかな。

この小説のきりきりとした痛みは、
とても耐え難いものでした。
核心には最初から迫っていた(これもまた、内臓なのか)。
それをどうしていくのか、と思って小説に入っていった。
けれど、どうにもパラドックスは彼には超えられなかったね。

訳は、たぶん元の文章に近い雰囲気を出そうとしているのだろうから、
このやっかいな「、」「、」でずっと続く文章はグリーンのものでしょう。
これに慣れるのに時間がかかりました。
それと、この文庫では
グリーンが序文を書いていまして、
読んでいる途中で「これは!ネタばれだ(事件の核心じゃん!)」と気づき、
最後に読むことにしました。
みなさんも、お気をつけて。
(2012.02.01)
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by haraheri4 | 2012-02-05 17:38 | 読書 | Comments(0)
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