「ビラヴド」

「ビラヴド」
トニ・モリスン
ハヤカワepi文庫

2012-2013年末年始に。
重くて、つらくてやめたくなった。
お化けもUFOも怖くない、
こわいのは人間だと日頃より思っているが、
今回はそこから目を背けたくなった。

それでも読んでよかった。
Beloved 愛されし子。

時間と人とが入り組んで、
A地点からB地点へ飛び移り戻りながら進む物語で、
しかも文体がきつい。
何もかも言って、具体的に言って、抽象的で、全部つながっていて。
ただ、この物語のかたちも文体も、
理由があるのだと途中から気づくので、そこまでがつらかった。
そこからは別の意味でつらかった。
語られる物語は語っていいのか、
語られることで見えすぎること、暴きすぎることもあり、
しかし語らないと進めないこともあるから。
語りたくない物語を、何とか搾り出そうとすると
こういう物語、文体になるのかもしれない。
(2012.01.09)
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by haraheri4 | 2013-01-13 17:59 | 読書 | Comments(0)