「今夜、すべてのバーで」

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「今夜、すべてのバーで」
講談社文庫
中島らも

最近、私のまわりで
「行間が読めるか?」という話題があったけれど
この本、出版された当時に私が読んでも
「そこまで読めなかったろうな」と思う。
依存症やその家族の切なさが
人ごとでない今になって読むと「読める」んだろうな。

「依存症とは無関係だ」と思っている人も
ぜひ読んでほしい。
「アル中」とはどういうものか、
これまでの見方を変えてくれるし、
「自分のために生きる難しさ」などということを
考えさせられます。

体が丈夫でも、心には穴があいていて
そこからいろんなものがこぼれてしまう
…というような表現に泣いてしまう。

「なぜ飲むの?」
「忘れたいからさ」
「何を忘れたいの?」
「そんなことは忘れたよ」という言葉にも
大笑いして、やっぱり切なくなる。
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by haraheri4 | 2005-05-30 12:30 | 読書 | Comments(0)