道草日和。

「庭のつるばら」

「庭のつるばら」
庄野潤三
新潮文庫

最初、読みづらかった。
庄野さんってこんなかんじだっけ…と思いながら読んで、
だんだんとなれた。
繰り返し出てくる言葉やエピソードが多いため
「このページは既に読んでいるのでは…?」という錯覚に陥る。

「うれしい」「ありがとう」「おいしい」という言葉が多い。
日常のくらしの感謝や喜びが描かれていて
解説では「豊かな本」と表現されている。
私にとっては、その主人公の喜びが「せつなさ」に変ってしまう。
いつからか、小説でなく現実世界で
必ず私がせつなくなる場面があり
なぜなんだろうと考えているものがあるのだけれど、
この小説は私の「せつない」を呼び起こす場面だらけだった。
運動会で孫たちと一緒にお昼を食べたり、
娘や息子に送ってあげる荷物を作ったりする、
そういうのに弱いので…「豊か」よりせつなくなる小説でした。
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by haraheri4 | 2006-03-07 12:14 | 読書 | Comments(0)
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