「雪沼とその周辺」

「雪沼とその周辺」
堀江敏幸
新潮文庫

人のつながりが細いけれど存在する町。
つながりは太さではなく、
あるかないかなのかもしれない。
決った箱に出かけていかなければ
つながりなどない町に暮らしていると、
雪沼が懐かしい、優しい。

最後の数行の悲しさ、
これまで読み進めて温かい人柄に触れてきたのに、
訪れる転換は、続いて次の短編を読むことができないくらい。
つながりが切れることの悲しさ、
つながりが新しいつながりを生む不思議。

文体、繊細。
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by haraheri4 | 2007-09-11 12:14 | 読書 | Comments(0)