「幼年期の終わり」

「幼年期の終わり」
クラーク
光文社古典新訳文庫

眠れないので、upすることにした。

「2001年宇宙の旅」で知られる作者の、
50年も前に書かれたSFの古典。

「幼年期」とは何か、誰の、何の「幼年期」なのかが
書かれた小説なので、ここでは書けない。
私にとって、「個は全、全は個」「すべてのものは流動している」という
哲学は身近なものだが、
読み終えてみると、この小説がはじめから「幼年期の終わり」に向けて
ある哲学をもって書かれていたことがわかる。
オーバーロード、という人たち?の悲哀はわからなくもない。
しかし、私は私でありたいのです。

私は、クラークとは違う形の「幼年期の終わり」を信じている。
消えてゆく氷河、忙しい仕事、日替わりで道具のように働かされる人々、
汚染される大気、悲しみと不安と自己嫌悪でつぶされそうな私。
これが今の世界、だけど世界は「流動」し、変わっていくと信じている。
信じたい、クラークとともに、平和を、変わりゆく明日を。

私にとってSFは星新一である。
小6で30冊読んで、その後のSFは「いきあたりばったり」。
でも、あのショートショート30冊の中に
SFの素が詰まっていたように思う。
「幼年期の終わり」もしかり。
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by haraheri4 | 2008-07-21 23:04 | 読書 | Comments(0)