道草日和。

「うつくしい子ども」

「うつくしい子ども」
石田衣良
文春文庫

切なさと希望。
手に手に、とがったナイフを握り締めて
誰かに傷つけられないようにと、
家族を傷つけられないように、
友達が自分のせいで傷つけられないように。
教室で戦い、生きる。

この本を読む前、今日少し私は泣いていた。
この世にはあまりにうつくしいものがあふれていることと、
私はそのうつくしさについていけない悲しさで。
人、空、ねこ、すばらしい小説。
この世には守りたいものが、大切なものがたくさんある。
でも、私は何も生み出せない、私には何の価値もない
(というわけじゃないことは、頭ではわかっているんだけどね)。
私の上の世代には、その特有の「若者らしさ」があったように、
私たちには私たちの若者世界がある。
苦しみに寄り添うことと、私たちを苦しくさせるものと戦うことは矛盾しない。
寄り添いながら戦っていけないかな。

小説家は苦しみながら寄り添い、戦う道を見せてくれた。
あなたに、私より「おとな」のあなたに気づいてほしいのです。
「うつくしい子ども」たちの声が、あなたに届きますように。
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by haraheri4 | 2008-08-28 23:00 | 読書 | Comments(0)
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