「墨攻」

「墨攻」
酒見賢一
新潮文庫

中島敦記念賞受賞作。
たった一人で小城を守る男の物語。
墨子という戦争の職人集団が
かつて中国にあったという。
史実と想像力で、男の奮闘を生き生きと描く。

奮闘、と一言でいっていいのか…
「気づけば四日も寝ていない」
「血の色の小便」を出しながら、
止まることなく、動きまわる体と頭。
すさまじい戦いにも顔色を変えず、
小城を守る、それだけのために
無褒章で働き続けるすさまじさ。

乾いていて、しかし冷たくはない文章もまたいい。
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by haraheri4 | 2008-09-05 20:29 | 読書 | Comments(0)