道草日和。

「赤と黒」

「赤と黒 十九世紀年代記」
スタンダール
光文社古典新訳文庫

「赤と黒」(上)
堀江敏幸キャンペーンから静かにスライドして
「フランス文学」キャンペーン継続中。

私たちは、世界的金融危機(資本主義の危機ともいえる)のなかにあり、
われらが主人公は、資本主義の直前に身を置く。
王党派と自由主義者たちが、歴史的な競り合いを続けるなかで
田舎に生まれ、しかし崇高な魂を持つ主人公は
不器用に競り合いの中をくぐりぬけ、自分の道を探して歩いている。
(2008.11.19)


「赤と黒」(下)
時代の中で、出世という野望を抱き、
恋もその中の「義務」を果たすようなものだと
主人公は思う。
心は、あちこちに乱れながらも
清潔な精神を持ち続けようと努力するありさま。
裁判一つも、王党派と自由主義者たちの駆け引きにされてしまう。
神を信じられず、かつ神に仕える最高の地位を目指していたジュリアンは、
心を隠しながら、しかし抑えきれない情熱が
彼をある方向へと導いてしまったのかもしれない。
(2008.11.24)
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by haraheri4 | 2008-11-24 17:18 | 読書 | Comments(0)
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