道草日和。

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「熊の敷石」

「熊の敷石」
堀江敏幸
講談社文庫

表題作は芥川賞受賞作。
他2作。

「熊の敷石」
「なんとなく」もなく、何も考えず言葉を発してしまう私は
知らぬ間に友や家族の大切な心に
踏み込んではいないだろうか。
熊の行為は切なくて、どうしても「余計なおせっかい」としてしまえない。
人と人との間の取り方の、なんと難しいことよ。

「砂売りが通る」
過去と現在が夢のように混ざり合い、
今は母親となった女性の、あの頃の微笑を見つけて、心揺さぶられる。

「城址にて」
ユーモアと切なさ。
人への信頼が感じられる作品。
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by haraheri4 | 2008-10-31 07:33 | 読書 | Comments(0)

「わたしたちが孤児だったころ」

「わたしたちが孤児だったころ」
カズオ・イシグロ
ハヤカワepi文庫

これまでのイシグロの作品より、
冒険譚的要素が強い。
しかし、追い求めるテーマは同じ、
「転換期に立つ人々」。

何度か訪れる恋のゆらめき。
自分の境遇と、ある少女を引き取ることと。
ロンドンで名をはせ、知らぬものがないようになった
その経済的基盤を誰が支えていたか。
転換期にあり、「あなたはそこへ行かないのか」
といわれる主人公(ここでも、また別の箇所でも
「言わずに言う、言っているのに言わない」手法が生きている)。
そして転換期にあって、それを自分の責任だと思わぬ人々への目。
責任はある、けれど自分はどうなのか…
悪というものに立ち向かってきたと思っていた主人公に、
過酷な事実が知らされる。

ため息と、少しの涙。
読み応え十分の作品。
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by haraheri4 | 2008-10-29 20:42 | 読書 | Comments(0)

「福音の少年」

「福音の少年」
あさのあつこ
角川文庫

少年少女の心のさまは
単純じゃない。
友情とか、愛とかがなくても、一緒にいなくちゃ、
いたくなくても「生きていてほしい」と願うこともある。
背筋が伸びて「綺麗」になった少女を真ん中に
知りたいことを求めて、ともにいる少年2人は
「福音」をもたらすのか。
少年たちの夏は、暑苦しく鳥肌の立つような経験とともに過ぎる。
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by haraheri4 | 2008-10-23 17:03 | 読書 | Comments(0)

ベランダで稲3

収穫~
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by haraheri4 | 2008-10-22 16:14 | くらし | Comments(2)

ただいま~

昨晩遅く、沖縄から帰りました。
その様子は
「おきなわ愛」
に掲載しています。

帰ってきたはいいけど、
疲れがとれず、仕事を早退してきました。
明日は社会復帰をめざす。
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by haraheri4 | 2008-10-21 12:49 | 旅・散歩・町 | Comments(0)

いってきます~

明日から沖縄!
いっている間は
「おきなわ愛」
携帯投稿しようかな。
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by haraheri4 | 2008-10-17 22:35 | 旅・散歩・町 | Comments(0)

「逃げてゆく愛」

「逃げてゆく愛」
ベルンハルト・シュリンク
新潮文庫

「朗読者」作者による短編集。

逃げてゆく愛、それはいつ、どこで。
誰から、私から?
愛のさまざまな形と、「逃げてゆく」さま。
1つ1つの物語にため息をつく。
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by haraheri4 | 2008-10-15 19:53 | 読書 | Comments(0)

客人

母が田舎に帰っている間、
我が家に泊まることになった客人。
セキセイインコの「風ちゃん」。
「ふーちゃん」と読みます。
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まっ黄色な客人は、やはりなれない家に落ち着かない様子。
でも食欲はあるようで、まずは安心。
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by haraheri4 | 2008-10-08 18:53 | くらし | Comments(2)

宿敵?

ねこ、大好き!
でも、うっかり手を出しひっかかれてしまいました。
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それがこちらのねこさまです。
ひっかかれても、好きです。
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by haraheri4 | 2008-10-08 18:47 | 旅・散歩・町 | Comments(0)

「浮世の画家」

「浮世の画家」
カズオ・イシグロ
ハヤカワepi文庫

第二次世界大戦中、
日本精神を鼓舞する作品を描いた画家の戦後。
信じていた道が崩れる。
それによって娘の結婚も進まない。
弟子たちはみな離れていく。
自分のあの時の思いを振り返りながら、
しかしあの時は懸命だったのだと思って。

時々、あまりに心を揺さぶられて
ページもめくれなくなり
感情も支配されてしまう作品に出会う。
そういう本に出会えるのは、2、3年に一度くらいだ。
これはそういう本だった
(おかげで家族に迷惑かけた。
ページをめくるたびに、ため息、涙目になってしまって…
「そんなんなら読むのをやめろ」とまでいわれてしまいました。
「本は唯一の趣味なので、家族のいないところで読む」と約束して読みきった)。

書いてあるのに、そのことではない。
書かれていないのに、書いてある。
そんな表現が絶妙なイシグロ。
書かれていたことに、意味を見出して
そうではなかったと主人公とともに思わせられたときは…もう、ため息です。

歴史の大きな転換期、それは今もそうだといえる。
そのとき私は「浮世(原書では「The Floating World」)」に流されるか、
貧しくとも信じた絵を描き続けるか。
漂うつもりがなくても、漂ってしまった主人公のように
漂う人々の中で、立っていられるか。
そうでありたい、立って今を見つめたい。
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by haraheri4 | 2008-10-07 17:55 | 読書 | Comments(0)



レシピ・たべもの、読書などなどの話。
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