<   2009年 10月 ( 26 )   > この月の画像一覧

「容疑者Xの献身」

「容疑者Xの献身」
東野圭吾
文春文庫

相方が「おもしろい!」と勧めてくれた一冊。
「ソロモンの歌」が私にとってはとても読みにくかったもので、
「容疑者X」に入ったら、読みやすくて、嬉しくて、
3倍速で読んでいた(正確には「ソロモン」が通常の3倍かかったってこと)。
そのため、いくつかだいじなところを読み飛ばしたのに気づいて
珍しく戻って読み直したりした。

Xにとってトリックが見破られることなど、どうでもいいことだ。
しかしXは深く理解していなかった。
愛した人たちが、
自分が「献身」し、愛をささげるにたる人物だったことを。
愛した人たちの美しさに気づいていながら、
その人の美しさがどこから来ているのか
考えて見なかったことを。
完全無欠のトリックをしかけながら、
愛した人たちの本当の美しさが、あなたを苦しめることになるとは。

いくつかの小さな仕掛けとその意味には気づいた、
仕掛けには意味があり、意味はいくつもある。
でも最大のトリックには気づけなかった(この手のトリックは大好きです)。
読者をだましてはいない、
読者は最初からそのことをXの口から聞かされているのだから。
小説でしかこのトリックのおもしろさは、見せることができないと思います。
[PR]

by haraheri4 | 2009-10-31 14:18 | 読書 | Comments(0)

スコーン

本日の朝食に焼きました。
レシピは
「イギリスのお菓子 楽しいティータイムめぐり」
北野佐久子
集英社Be文庫
から。でも、私は省略しているところがあります。

薄力粉200g、ベーキングパウダー小さじ2、塩ひとつまみをボウルにふるう。
バター50gを入れてナイフで切り込み、手でパン粉状にする
(と書きながら、砂糖をまったく入れなかったことに気づく。
それでもおいしいかったから、まあ、いいか)。
卵1個と牛乳を合わせて100ccにして、それを入れて、こねる。
(ここで型抜きをすることになっているが)それをまるめて、形作る。
b0044694_9345167.jpg

私の場合、型抜きをするといつもうまくいかないので。
牛乳をぬって(今回は、上記の卵+牛乳があまったのでそれを使った)、
220℃に熱したオーブンで10分くらい焼く。
b0044694_9364985.jpg


これは文庫になる前に、今は休刊になっている「TANTO」に掲載されていて
その頃から作っていた。長くお世話になっているレシピです。
次回は卵抜きバージョン(卵+牛乳ではなく、レモン+牛乳)で作ってみよう。
[PR]

by haraheri4 | 2009-10-31 09:39 | たべもの | Comments(0)

「ソロモンの歌」

「ソロモンの歌」
トニ・モリスン
ハヤカワepi文庫

ノーベル賞作家の長編、文庫で640頁。
ミルクマンと呼ばれる男が、ある宝を探しながら
別の宝を見つける物語。
と思ったら、最後の1行で「?」になって。
次の頁をめくったら、白かった。

生まれる前からミルクマンの役割は決まっていた。
ミルクマンはみんなから何かを求められていた、
そしてそれには「値しない」と思っていた。
人種差別の歴史と、
その中から「白人のように」振舞う家族が生まれた理由。
ミルクマンは、決められた役割ではなく、
家族の強く柔らかな縛りから抜けて生きたかった。

アメリカの地に黒人がいる意味、土地についた名、
「ミルクマン」はじめ一人一人につけられた名の
重さと痛みに気づく時、ミルクマンはルーツへの愛を思う。

それでも最後の数頁が、簡単には変われない歴史を語っている。

この作品には、悪戦苦闘を強いられました。
カタカナが苦手なのはもちろんのこと、
今回はそのカタカナの名前こそが大切なキーワードであったし、
アメリカという新しい歴史の国で、黒人が負わされてきた荷の重さは
私はちゃんと理解しているとはいえなかったのに、
それこそが大切な背景だったし。
それよりも!もっと基本的なところで、
「何が」「何を」修飾しているのかわからなかった…いや、本当に。
この作家はピリオドまでが長いらしく、
何かひとつのことを表現しようとしているらしいが、
途中で反論があったり、「修飾している言葉」を「修飾している言葉」があったり、で
本当にまいりました。
彼女の文章の特徴を受け入れて、読めるようになるのに
時間がかかりました。
(2009.10.30)
[PR]

by haraheri4 | 2009-10-31 09:22 | 読書 | Comments(0)

悪戦苦闘

先週から読んでいる本に悪戦苦闘。
まだしばらくかかりそう。
寒くなってきて、発酵もうまくいかないので、
今日は「読書」でも「たべもの」でもなく
ねこ写真。

ベンツの乗り心地はいかがですか?
b0044694_19111480.jpg

(2009.10.14)

近寄ってきて、服をかじりだした。
おいしい?
b0044694_19134259.jpg

(2009.10.21)
[PR]

by haraheri4 | 2009-10-28 19:14 | 旅・散歩・町 | Comments(0)

「ガールズ・ブルーⅡ」

「ガールズ・ブルーⅡ」
あさのあつこ
文春文庫

進路を考えろといわれると「この先、あたしが手にする未知の時間に心は高鳴る」、
知りたいことがたくさんあって「ああ、ほんとうに知らないことだらけだ。
知らないことは知りたい。そう思う。じりじりするほどそう思う」、
おしゃべりが好きな高校生、言葉をたくさん使いながら
「そうか、本当の言葉って沁み込んでいくものなのだ」と知り、
贅沢な悩みなんてない「悩みぐらい自由であっていいじゃないか」と思う。

私はもうおとなと呼ばれる年齢になり、
君たちから見れば「おばさん」なんだろう。
でも、君たちのその心に鈍感でなく、気づいていたいと思っている。
君たちの生きる「未知の時間」が平和であるように、
そして、お金持ちでも貧乏でも、偏差値が高くても低くても、
夢があるなら挑んでみろと、いってあげられるだけの
世の中を用意するのがおとなの仕事だ。
とあらためて思わされるほど、
ガールズ&ボーイズの言葉に、揺さぶられます。
[PR]

by haraheri4 | 2009-10-25 14:15 | 読書 | Comments(0)

「薪能」

「薪能」
立原正秋
光風社書店

1966年発行の短編集。

うーん…。
今日の横浜の天気のような、
くもりのち雨みたいな。

男と女がいて、もう一人女がいる。
男は自分は何も決めない、
女が決めることだ、それに従うだけだ、と嘯く。
崩壊していく心・体・家庭。
その「風景」を眺めながら「自分は二人の女を愛している」と思う。
彼は自分が壊していることを知り、自分も壊れていることも知りながら、
自分では動かない。
…きついなあ。
読んでいるこちらまで、おなかが痛くなるようです。
しかも、同じテーマでいくつも短編がくると、
柔らかい手で、柔らかくおなかを殴られながら、
痛いことに気づかないうちに弱っていくようで…。
体調万全でお読みください。

神奈川のみなさん、舞台の多くは湘南です。
[PR]

by haraheri4 | 2009-10-24 18:53 | 読書 | Comments(0)

「中国名詩選 上」

「中国名詩選 上」
松枝茂夫編
岩波文庫

中国の歌謡や詩を集めた本。
「上」では紀元前から漢魏時代まで
(と、わかったように紹介しているけれど、
さっぱりわからない)。
3000年の詩の歴史をもつらしいのですが、
そんな昔から、嫁姑問題や、
「行き過ぎる美女をはやしたてる」ようなことがあり、
また「長い城を作っていて、いつ帰郷できるかわからない」と嘆いたり、
戦に夫をとられて待つ妻の悲しみがあったり、
…いまと変わらぬ民の思いが、書かれてあって共感して読める
(全く共感できない「豪華な貴族の暮らし」の詩とかもあるけれど)。

この本は、初心者向け、とあるが
私が知っているのは1つ2つだけだった…なんて不勉強なんだ。
白文と書き下し文が頁の上下に分かれて載っている。
白文を読んで、自分の頭の中で書き下し文を作り、
下を見て、その(多すぎる)誤りに気づき、読み直す…
なんて、ことをしながら読むものだから、
時間がかかって、かかって(先週から読んでいた)。
家では音読していた。外では口パクしていた…音は出してない、はず。
そんなわけで、「中」と「下」は、また、そのうちに…。
(2009.10.20)
[PR]

by haraheri4 | 2009-10-21 18:18 | 読書 | Comments(0)

パウンドケーキ

久しぶり、ベーキングパウダー(BP)を使って
パウンドケーキ。
自家製酵母は楽しいけれど、時間がかかる。
BPってなんて楽なんだ!早いんだ!と、
ちょっと感動。
b0044694_192140.jpg

酵母づくりのために買ってあったバナナと、
干しぶどうと干しパイナップル入り。
b0044694_192995.jpg

(2009.10.18)
[PR]

by haraheri4 | 2009-10-20 19:03 | たべもの | Comments(0)

「クビツリハイスクール」

「クビツリハイスクール」
西尾維新
講談社文庫 西尾維新文庫

今回は「読みやすい」印象。
内容はタイトルから推測していただいて、
ハイスクールといえども「18禁」なんじゃないか…
的なところはあれど。
(2009.10.18)
[PR]

by haraheri4 | 2009-10-20 18:56 | 読書 | Comments(0)

自家製酵母・バナナ・失敗の巻

バナナ酵母をしかけて2日半。
これはいい調子だと思った。
b0044694_16525251.jpg

(2009.10.16朝)

ところが、帰宅して空気を入れるためスプーンでかき回し、
それを一なめ「わあ、すっぱい!」。
朝は甘かったじゃないか。
半日で発酵が進みすぎたようです。
このすっぱさをみれば、前回は成功だったのだと思う。
(2009.10.16夕)

それで、この酵母は飲むことにした。
はちみつを入れれば、バナナの香りの炭酸ジュース。
ジュースならおいしい、でもきっとパンにしたら
すっぱいパンになるだろうな。
b0044694_16583089.jpg

[PR]

by haraheri4 | 2009-10-17 16:59 | たべもの | Comments(0)